以前に作成したFusion360の旋盤用G-CODEバックラッシュ補正と同じようにフライス盤用のG-CODEバックラッシュ補正ツールを作成しました。
Fusion360のGRBL用PostScriptで作ったG-CODEを加工する形をとっています。
動作にはPythonの実行環境が必要です。作成時はPython3.9を使いました。
ファイルは下記のリンクからZIP形式でダウンロードできます。
解凍すると8個のpyファイルが出てきます。処理が複雑だったので、ステップごとに分けて作成しました。各ステップごとに実行する事も可能ですが、CALL.pyで一括して加工します。
使う前にお使いの機械のバックラッシュ量を指定します。
07_Direction.pyの冒頭に下記の部分があります。
CompVの配列にX,Y,Z軸のバックラッシュ量を測定して記入してください。
加工位置までの刃物の移動方向にも指定があります。
X,Y軸はプラス方向、Z軸はマイナス方向(主軸下げ)に動かして合わせます。
CALL.pyを実行するとファイルの選択画面が出てきます。処理対象のファイルを選んでください。
処理が完了するとファイル名にNBCと追記されたファイルが作られます。
処理例です。円を描くコードを処理すると、各軸の向きが変わる所で補正分の動作が追加されていることが分かります。この動作はモーターは動きますが、テーブルは動かないので、実際にはずれる事無く加工を行います。