フライス盤のZ軸にボールネジの送り機構を追加しました。
元がラックランドピニオンで、ガタの大きくまともに加工できません。
現在ラックの入っている位置にスロット穴を設け、コラムの中にネジを仕込みたいのですが、それには別のフライス盤が必要なので出来ません。なので外掛けです。
剛性をもって荷重伝達できるようにナットは2個掛けにしています。そのほかにもヘッド側の締め付けも4点とし、つなぐプレートはSS400の10mm厚にしました。
この仕様でバックラッシュ0と言いたいところですが、主軸付近で0.06mm程度残っています。ボールネジ付近は回転にリニアに動いているので、カミソリの当たりが出れば改善されるかもしれません。
必要なトルクですが、前回の投稿では0.1Nm程度かと想定していましたが、簡易に測定したところ0.7Nm程度でした。ざっくり計算すると1kN程度の推力になっています。その差はカミソリの部分の摩擦と思います。
そこで、ステッピングモータは余裕をもって23HS45-4204Sを選定しました。
詳細のスペックはここにあります。
配線はこのようになっています。
回転数とトルクの関係はこのようになっています。
ハーフステップで200Ncm出せているので、1/4程度のマイクロステップなら使えそうです。その場合800step/rotですから、0.005mm程度の分解能になります。
ドライバーはICにTB6600を使っているこちらにしました
CNC制御は専用のコントローラを購入しました。
スタンドアロンで操作することが可能です。