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宮のレーザー加工所

レーザー加工機・3Dプリンタ・卓上旋盤・卓上フライスなどなど。。趣味で集めた機械での遊びを発信するブログ。工作機械全般の話になってきたので題名変更しました。

ポンプの作成④

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ケース用の部材も切り出して仮組みしてみました。大物の姿が見えると気分が乗ってきます。全部透明だとまるで化学実験器具のよう。分割した壁は円弧の感じを出してくれますが、あまり正確に並ばないので設計を変えてみようと思います。接着しなくてよかった(笑)
 

ポンプの作成③

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ちょっと見にくいですが、チューブを押さえるローターを支える部品を切り出しました。今回は3mmのアクリル板を購入し使っています。普段は2mmを切っているので3mmだと剛性感が全然違います。中心の穴は回転軸を留めるため。周囲の穴は中心の位置を半径方向にずらしながら開けているので、実際に組み立てるときにローターの抑えつけの程度を調整する為のものです。
 
加工条件は、従来と同じ5mm/s 40%で一発でした。

ポンプの作成②

さくっと設計しました。チューブを添わせる壁の部分は切り抜いて重ねると歩留まりが悪くとてもお金を使いますから、大量にある切れっぱしのアクリル板を使えるように49分割して円を表現することにしました。

用意したモーターが90RPMぐらいでローターの直径を160mmにしました。吐出量は3L/分ぐらいを狙っています。チューブポンプとしては割と大き目?

回転軸を中心に金属パーツは別のところで加工してもらっています。

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大量の壁の部品を切り出しました。ぴったり嵌り合って形になっているので幸先はよさそうです。

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ポンプの作成①

引っ越しに伴い、レーザー加工機を動かしていなかったのですが、やっと(笑)セットアップをすることにしました。部屋は木工も同じ部屋でやっているので埃っぽく、ゴミがポンプの水をためているバケツに混入すると面倒そうでます。そんな訳で、今の投げ込みポンプは流量も少なく微妙なので吸い上げタイプのポンプを自作します。
 
ポンプの形式はチューブポンプ。吸い上げが確実+吐出圧が高いので冷却経路の圧力損失にも負けずに頑張ってくれる事を期待します。
 
まずは部品集めから、、今回もぼちぼち作っていきます。

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ボール盤のメンテナンス

先日、中古のボール盤を購入しました。

新品で手が届く価格帯では中国製の機械しか手に入りません。

しかしながら耐久性も精度も程度の良い国産中古の方がよっぽど

良いとの情報だったので探して購入しに行くことにしました。

 

ちなみに探したサイトは

www.zenkiren.net

という所で、中古機械を取り扱う会社が共同で運営されているそうです。個人でも相手してくれますし、色々な会社の在庫を検索できるのでありがたいですね!

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で、購入したのがコチラ。ポストのサビ加減から程度を判断して引取に行きました。ちなみにエンコースのESD350Sという機種で年式は不明、35000円。中古機械屋の方が言うには程度が良ければ古い国産機械のほうがコストダウン入ってない分品質が期待できるとの事。ボール盤はベルトカバーが樹脂になってる物は新しい目の印だそうです。機械の重量は75キロあるので積み込みも積み下ろしも大変でした。一人では当然無理なのでベースをバラして便利屋さんを一人お願いして搬入しました。

 

で、肝心の精度ですが、まず主軸の上下を担当する軸にブレやガタはありませんでした。この状態の主軸を手で揺すってもダイヤルゲージの針は動きません。ここにガタがあると再起不能との事だったので一安心です。

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つぎに主軸のフレです。真円度の保証されたテストバーは無いので太めのドリルを咥えてその軸で計測しました。両振りで90μm程度、メーカーの出荷基準は主軸で30μmだそうですが、、、とりあえず現状確認できたのでよしとします。

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次はテーブルと主軸の直交度合いを調べます。ダイヤルゲージをスタンドごとチャックに咥えさせて、回しながら台の前後左右の高さの差を測ります。結果、左右で140μm程度あります。結構差があるので調整することにしました。

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ちなみに作業中はベルトを外しておいたほうがスムーズに軸を回せるので良いです。

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テーブル下のボルトを2本緩めるとテーブルを傾けることができます。

あとで判った事なのですが、緩める量は最低限にしておかないとテーブルの前後の傾きに影響がでるようです。

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あとは先ほどと同じようにゲージで測りつつ高い方をゴムハンマーで叩きながら揃えていきます。ボルトの締め付けでも精度が狂わないか慎重に締めつつ測りつつを繰り返して最終的にはほぼ10μm以下に追い込むことが出来ました。

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こちらのテーブルは250mmの巾を持っているので精度としては25mで1mm傾いているかどうか・・といったレベルになります。

 

機械設置台の作製 3

前回の計算を基に作業台の作製をしました。材料はどこのホームセンターにでもあるような合板と2X4の角材です。この角材であればコーススレッドと専用の金具で確実にフレームを組む事が出来ます。

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ちなみに金具もホームセンターで取り扱っていたのですが

diy-style.com

シンプソン金具という業界的には有名な物のようで、色々種類があるそうです。

さすが誰でも家を立てられる工法から来てるだけの事はありますねー

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作業中の写真が無いのですが、合板の下に角材を目の字に組んでいます。そこに木ねじで天板を固定しています。天板から角材が飛び出しているところは1820で購入したはずなのになぜか長かったのを見抜けなかった為です(笑)最後にジグソーで切り飛ばしました。

 

足を付ける所も写真がないのですが、思いの外グラつきが大きいのでフレームを壁の間柱に固定して剛性を上げました。その時に使ったのがこれ・・・

 

シンワ 下地センサー HG 78577

シンワ 下地センサー HG 78577

 

 面白い事にホームセンターで買うよりも1000円ぐらいAMAZONのほうが安かったので助かりました。もちろん結果もバッチリです。

 

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で、最後に工作機を置いてみました。全部で140kg程度のはずですが、全く撓む様子は見られません。この台を2台作って材料費が15000円程度。見た目は悪いですが気遣い無用で楽に使えそうなので個人的には満足しています。

機械設置台の作製 2

前回は脚の強度について検討し、IKEAの製品6本で十分な強度を確認できました。

次は天板の強度を考えます。

 

天板は12㍉厚 1820*750の構造用合板を使います。もちろん室内で使うのでシックハウス対策のなされているF☆☆☆☆の表記を確認しています。本来は壁下地か床下地に使う材のようですね。

 

その下に2X4材を目の字に組んで補強を入れます。

 

強度の検討ですが、脚を6本使うので実質910*750の梁のタワミを考えます。

            ↓ 200kgf

_________________________

△                       △

だいたいこんな感じの支持梁と仮定します。

安全側で考えるので両端は自由に回転出来る形で考えます。

本当は△が脚になります。

 

この場合、最大応力は12.4MPaです。

また、梁は両側にあるので台の真ん中に置けば半減します。

SPF材の規格下限値は14.7MPa(らしい)ですのでこれも問題ない事が分かります。

 

次に天板に直接かかる力によるせん断応力を検討します。

極端な話ですが、重量物の脚が紙のパンチのように合板を突き抜けないか・・・という事です。

 

合板のせん断応力が幾らなのか、、正確な値はわかりませんが複数の合板のせん断応力が書かれた資料を見る限り4MPaを下回る事はなさそうです。

そこで、10mm角の脚一つを仮定します。その場合せん断面の面積は12*10*4=480mm^2となります。従って1920N(196kgf)まで支える事が出来ます。

実際には脚は複数ありますし、10mm角の脚も考えられません。

 

以上を考慮すると天板の強度と6本脚の選択は合っているように思います。

ということで実際に材料を買い出しして制作にとりかかる事とします。