卓上旋盤ですが、鉄系を切削するとビビります。
SS400丸棒で0.5mmの切り込み量が安心できる限度、0.75mmは躊躇するレベルになります。鳴るし、表面荒れて、時間もかかるので良くありません。
似た事例でX-2系のフライス盤のコラム補強をする話もあります。私の機械でも実施済み。参考に出来る事例はいくらでもネットにあるので詳細は割愛・・。切り込み量を増やせますし、騒音も減りました。効果はありますよ!
さて、鳴きの原因はベッドの捻じれが考えられます。剛性不足から来る共振です。現状確認ということで刃物台の横にマグネットベースを置き、チャックにダイヤルゲージを当てて主軸台を前後にゆすってみたところ、簡単に60μm程度動きました。剛性の無さが見えてしまいますね。
荷重無し
押し
引き
補強用に用意したのがこちらのSS400のプレート、サイズは150X600X20のです。モノタロウから購入です。書いてあるのは穴の位置関係のメモ。計算も面倒なのでプレート上で。。。
ポンチを打って、、(青ニスほしい・・)
下穴をあけて
タップを立てます。今後机に固定するときに使う予定。
タッピングスプレーを使うとザクザク切り込めますよ。
10mmぐらいのドリルで旋盤に固定する通し穴もあけます。
オイルパンの下に敷いて旋盤と固定します。
結果ですが、一回に1.25mm切り込んでもビビりの発生無く切削出来るようになりました。効果絶大、正直まだいけそうです。
卓上機は重量とコストの面でどうしても機械剛性不足です。克服すれば使い勝手を改善出来そうですね。